若者にない魅力がある、おっさん主人公!
しかし、2024年アニメの『佐々木とピーちゃん』でも、100万部がやっと!?
その一方で、美少女やチート主人公が追い抜く……。
わざわざ中年男を主人公にした理由
男女に支持される主人公にしたいから!
成功すれば、老若男女が買ってくれるものの……。
高齢化した読者に共感させる
2020年代の購買層は、『涼宮ハルヒの憂鬱』とニコニコ動画が青春だった氷河期世代。
その上にいる団塊からバブル世代は、オタク趣味を楽しむだけの余裕がない。
たぶん、持病を治療するほうに、関心を持っています。
ゆとり~Z世代は、スマホの10分動画を楽しみ、ラノベに見向きもせず。
読むとしても、無料の投稿サイト。
お金を出してくれる高齢オタクが共感できるよう、同年代の主人公にしたと……。
その人格、強さに惹かれて、美少女、美女がどんどん集まってくる。
自然な成り行きで、ご都合主義が嫌いな方もニッコリ?
イケオジ好きな女性へアピール
格好いい、オジサマ。
イケオジを見たい女性を取り込めば、ハーレム好きの男性と合わせ、倍のマーケット!
その点でも、おっさん主人公は有能。
まだ未熟な若者とは一線を画する、器の大きさ!
『佐々木とピーちゃん』の佐々木は、異世界と行き来しつつ、異能を使う仕事へ転職。
可愛い美少女に慕われるも、ガッつかない。
わざとらしいサービスシーンもなく、いざとなれば、主人公が解決♪
『男はつらいよ』の系譜で、主人公は損な役回りだが、困っている人々は助かる。
若者にない落ち着きで差別化
なろう主人公は、高校生ばかり!
あるいは、異世界転生した現地人で、やっぱり若い。
神様などに与えられたチートでイキり散らし、周りに崇拝される若造。
いっぽう、おっさん主人公は苦労を重ねたから、身の程をわきまえている。
主人公に惚れた女が誘惑しても、すでに枯れているから、諭すだけ。
間違っても、手を出さず。
彼女たちが悩んでいる原因を突き止め、乗り越えられるよう、アドバイスと助力。
おっさん主人公はどうして伸びない?
誰も、なろうに大人を求めていないから!
現実を見たければ、鏡か、外に出るだけでいい。
若者が共感できずに敬遠する
30代は、激しい運動をできる限界。
けれど、中高生から見れば、立派なオッサン!
その主人公が説教くさいことをすれば、一気に萎える。
おっさん主人公も、チートで「俺Tueee!」をやってしまう。
さもなければ、実力がない邪魔者に過ぎず。
もはや、なろう産でないラノベを探すのが、ほぼ不可能とはいえ。
わざわざ中年男を選ぶ理由は、特にありません。
毎日見ている、鬱陶しいと思える親や教師と、同年代ですよ?
将来に悩みつつも頑張る若者は、それだけで避ける。
なろうで大人の主人公は中途半端
去勢された中年男は、可愛いオッサン好きの女が選ぶだけ。
フィクションなのに物分かりがいい、意味不明な主人公の出来上がり。
自分が注文したハンバーガーを掲げつつ、「何だ、このジャンクは!?」と叫ぶ。
『美味しんぼ』の海原雄山かな?
ジャンクフードの店に行けば、味が濃いだけの食い物が出てくるのは、当たり前。
上品にしても、高が知れている。
なろうのオッサン主人公も、まったく同じ!
女性の一部だけ支持して、イケオジになりたかった何かが、周りに介護されるだけ。
流行りを取り入れた『佐々木とピーちゃん』も、アニメ化でのブーストがない。
ラッキースケベがない
一番のデメリットは、おっさん主人公に性欲がないこと!
女に囲まれるハーレムだが、Hはなく、露骨に誘われても応じない。
これによって、男性はお断り。
ラノベはジャンクフードで、すぐ楽しめることが必須。
真面目なストーリーを読みたければ、一般文芸か、古典を選ぶでしょう。
コミックとして表現すれば、大きな差!
年齢制限がないラインで攻めるなら、「エロ漫画は買いづらい」という層に刺さる。
興味本位で1巻を買う人も、多い。
メインの男性にそっぽを向かれ、女性の一部だけ支持する。
その根底にあるのは、まったく害のないペットを愛でるような性癖。
ちなみに、美少女ハーレムを築く『異世界で孤児院を開いたけど、なぜか誰一人巣立とうとしない件』のマサツグ様は、あれで100万部ぐらい売れている(2025年)。
残酷なまでの発行部数の差!
売上は、嘘をつかない。
おっさん主人公の最後の砦である『ささピー』の数字は、まさに諸行無常。
勢いがあるはずの佐々木は伸び悩み
アニメ化すれば、多くの人に注目される。
その意味で、『佐々木とピーちゃん』は成功したラノベ。
新キャラが増えていく中で、佐々木は受け身のまま。
現代社会だから、異世界ファンタジーと比べて、世知辛い言動ばかり……。
注目されたら、売上は5~10倍になるんですよ?
ささピーのアニメは成功したほうで、60万部から75万部へ(2024年9月)。
しかし、ダメだった!
ささピーが駄作ではなく、おっさん主人公の限界。
なろうに知性を求める読者はおらず、中年男がイキり高校生と同じになるだけ。
美少女が好き放題のなろう
可愛い美少女は、まさに主人公!
頭からっぽで楽しむなら、やっぱり美少女がいい。
健全なお色気にすれば、同性もお金を落としてくれる。
他の美少女と絡ませても生々しさがなく、安心して見られる。
例えば、『ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン』。
こちらでは、派手な銃撃戦を楽しみ、美少女たちの競演も。
2021年11月、シリーズ累計150万部!
女子高生は、勢いだけでOK!
大事なところで失敗しても、可愛いからOK!
似たエピソードを繰り返そうと、美しい背景や新装備があれば、OK!
え?
おっさん主人公が、困っている人がいるのに、出し惜しみで犠牲を出した!?
ハアッ……。
おっさん主人公は支持されず
ツッコミどころがあっても、チート主人公が暴れて、解決。
それが、なろうのルール!
毒にも薬にもならない中年男は、モブであって、主人公にあらず。
ハードルが高く、ヒロインと肉体関係っぽい描写もNG。
いったい、誰に需要があるのでしょうか?
実力者が生徒に教える『ロクでなし魔術講師と禁忌教典』でも、主人公は若者。
ヒロインと絡ませて、ラッキースケベや恋愛にする必要があったから。
「誰ともHせず、そういった性欲も抱かず」
聖職者のような献身は、低俗なラノベに向いてない。
『ひげを剃る。そして女子高生を拾う。』ですら、希望が持てるエンド。
去勢されたオッサン主人公は、もう用済み。
美少女が活躍したほうがエンタメ
おっさん主人公は、絵にならない。
「どうせ若作りするなら、最初から高校生を主人公に!」という話。
なろうは勢いで騒ぐもの
『佐々木とピーちゃん』の主人公は、基本的に無害。
美少女が暴れ回り、「あのー、それは……」と、控えめなツッコミをする。
たまに異能を使うものの、ナヨナヨした雰囲気のまま。
弱男に合わせたキャラだが、あまりに消極的。
何もしていないが評価アップになる展開も、健在!
結局のところ、なろう。
若者が圧倒的なチートで無双したほうが、スッキリ。
なろうは、信頼できる大人を描けず。
自己主張しない中年男が、周りに認められるだけ……。
一方的にラブコメを排した結果
中年男は、ラブコメをしない。
「ボクみたいなオジサンは、止めておきなよ?」と、窘めるだけ。
好感度MAXの美少女、美女に囲まれても、健全な関係……。
新キャラを出しやすい一方で、無味無臭のストーリーが続く。
主人公のおっさんは喜怒哀楽を示さず、流されるだけ。
ラブコメは、それがメインでなくても、読ませるための動機づけ。
中年男というだけで若い女との恋愛がオミットされ、モブのような進行へ!
中年男は好感をもてるラインが難しい
人は、年齢に見合った判断を期待する。
ところが、おっさん主人公は頭なろうで、そこらの中高生より馬鹿。
おっさんの強みが消え失せ、「いい年して?」という、鼻につくキャラに!
『DRAGON QUEST -ダイの大冒険-』のアバン先生のように、強いことが必須。
中年でウジウジは気持ち悪く、弱ければ、登場させる意味すらない。
なろうのテンプレと言えば、美しいヒロインに囲まれつつ、敵をぶっ飛ばす。
達観した主人公には、不適切。
おっさん主人公は矛盾した存在
「元最強で、教え子によるハーレム」
おっさん主人公として、唯一の正しい道に思えるが……。
覚醒して逆転が似合わない
弱い中年男は、見るに耐えない。
最強として引退済みが、なろうのテンプレへ……。
苦境に追い込まれてチートやスキルに目覚めるのは、おっさんに似合わず。
魔王退治や国を救ったで、もう上がり。
田舎でスローライフか、喫茶店のマスターのようなポジション。
誰も解決できない事件やモンスターが出たら、密かに動く!
「俺は力を振るいたくない」という葛藤がつきもので、ムダに犠牲が出る。
読者の視点では、ストレスが溜まるだけ。
若者をダシにして輝くテンプレは誰得
おっさんが元最強として、今のホープですら、一蹴する。
それは、若者をダシにする老害。
『剣客商売』も老人が最強でしたが、それに若い女が惚れるのは醜悪。
リアルに絶望した弱男は、同じような主人公を望むでしょうか?
高齢だからと、AVでも老いた男優を見たい?
そういう人もいるでしょうけど、全体として、若者に自分を同一化したい。
『Aランクパーティを離脱した俺は、元教え子たちと迷宮深部を目指す。』の主人公も、大勢の教え子がいるのに、高校生のような若さ。
ハーレムパーティーにするなら、若い主人公が似合う!
わざわざ中年や老人は、ただの罰ゲーム。
老騎士が世直しの旅をしても、文学であって、ラノベと呼べない。
力があるなら自分で解決しよう
悩んで失敗することは、若者に許された特権。
賛美されたいなら、『異世界でチート能力(スキル)を手にした俺は、現実世界をも無双する ~レベルアップは人生を変えた~』のように、全肯定される話でいい。
最強キャラは、扱いに困る。
主人公にすれば、知って動いた時点であらゆる敵は蹴散らされ、陰謀も打ち砕かれる。
メインヒロインや異世界恋愛のスパダリと似た、ジレンマ。
おっさん主人公は、できて当たり前!
さらに、自分から動かず。
許容される範囲がせまく、中高年の男性からの支持も疑わしい。
残るは、可愛いオッサン好きの女性だけ。
唯一の活路である教え子ですら、中高生と同じ外見であることが全て。
おっさんの相手がくたびれた同年代というのは、本人が一番分かっていますから。
そこに、夢を見れないんですよ。

